拍手お礼SS  8月24日編
拍手@スパジャブ「苦手なものと好きなもの」
拍手Aキジジャブ「思い出」
拍手Bハトジャブ「僕のだもん!」
拍手Cルチジャブ「見惚れる」


拍手@ 苦手なものと好きなもの

 

 

「あ゛〜もう!嫌いだ!コレ!!」

 

喚く長官の皿には、たくさんのピーマン。

野菜炒めなのに、なんでこうも緑ばっかになるのか。

 

「長官…好き嫌いは良くねェって」

「だって、嫌いなもんは嫌いなんだよ!!」

「………」

 

ガキよりもガキな長官に、ため息が止まらない。

 

「んじゃ、コレなら食べれるだろ」

 

自分の皿から、鮮やかな色の人参を箸で掴む。

 

「おう!」

「んじゃ、口開けてくださいや」

「あ〜」

 

長官は口をあける時、必ず目を瞑る。

その隙に、ジャブラは長官の皿のピーマンと人参をすりかえる。

さすが、速さをウリにする六式使い!!(ソコ?強調すんの)

そのまま長官の口の中へと箸を運んだ。

 

「う゛ぉぇぇぇ…」

「…吐くなよ」

「う〜…嘘吐き〜」

「……ちゃんと食べたら…キスしたげますよ」

「!!!」

 

ごくんっ

 

ジャブラの台詞を聞いて、スパンダムは即座に飲み込んだ。

 

「な〜な〜、ちゃんと食ったぞ!!」

「はいはい、頑張りましたね、と」

 

ちゅ…っ

 

音を立てて口付けられたのは額。

嬉しくない訳じゃぁないけども、ちょっと悔しい。

 

「何で口にしてくんねェんだよ!!」

 

何だか子供のような扱いで、スパンダムは頬を膨らめる。

 

「…皿の中身全部食ったら…口にしたげます」

「う゛〜」

 

その台詞を聞いて、スパンダムはしばらく皿の中身を眺めていた。

やがて、意を決したように箸を握り…

 

「約束だかんな」

 

涙目でしっかり念を押すと、天敵と戦いだした。

 

 

 

その日の長官の皿は、食べ残しがなかったんだとか。

 

 

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白スパジャブです。

「おかあさんと○っしょ」みたいな感じで。

長官は食事にナイフとフォークでは?と突っ込んではいけません(笑)

だって、ジャブラさんにお箸持たせたかったんだもん!!(日本人の意地)

 

しかし白スパ相手だと、とたんに飴鞭上手だなぁ…ジャブラ(遠い目)

 


拍手A 思い出

 

 

「大将…」

「ん?あぁ、ワンちゃん…」

「…一体ナニしてんですか?」 

「ん〜、ちょっと考え事」

 

誰だって、大将の地位を持つ人が、中庭なんかで寝ていたら驚く。

だからこそ、ジャブラの反応は至極普通のことで。

しかも、その横顔が憂いを帯びていたなら、声を掛けるのは当然。

 

「何…考えてたんです?」

「ん〜?何で?」

「何か…困ってみえるようだったので」

「………」

「って余計でしたね、すみません」

 

自分なんかが立ち入ってはいけない。

そう感じたジャブラは即刻立ち去ろうとしたのだけれど。

 

「え……?」

 

気がつけば、大将の腕の中にすっぽり納まっていた。

 

「た、大将!!??」

「ん〜、確かに悩んでンのよ、俺」

「え…」

「最近よく眠れなくてね」

「って、何腰に手ェ回してるんです!?」

「ん〜、いい抱き心地w」

「………俺、抱き枕じゃないんですが」

「ま、いいじゃないの」

 

本当は、半分は嘘。

ちょっとオハラであった出来事を思い出して。

同胞だったものを…自分で殺したことも思い出されて。

 

悩んでいるのではないが、眠れないのは本当。

この感情にどう名前をつけていいか、わからない。

 

「俺ァ、仕事があるんですが…」

「たまにはいいじゃない、まったりしても」

 

腕の中の温もりが離しがたくて、ちょっとワガママを言ってみる。

ま、どうせフラれちゃうでしょうがね…

 

「仕方ねェな…」

「ん?」

「ま、出来の悪い抱き枕でよろしければ、どーぞ」

 

そう言って、屈託なく笑うジャブラ。

どうして殺し屋のくせに、こう太陽のような笑みで笑うのか。

 

「ありがとよ」

 

人を気遣う殺し屋なんて聞いたことないけれど。

どうか、この笑顔が失われないようにとそんなことを考えながら青キジも笑った。

 

矛盾していると、分かってはいたのだけれど。

 

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キジジャブです。

裏の帝王は拍手にまで進出しましたよ!

 

とりあえず、キジさんの感情はきっと悔恨。

で、ジャブラがあんまり殺し屋らしくないイイ子ちゃんなのに癒されてます。

 

な〜んかシリアスになっちゃった。

 


拍手B 僕のだもん!

 

 

 

5年の任務を終え、ルッチたちはエニエス・ロビーへと到着した。

 

「よう、久しぶりだなルッチ」

「わざわざ出迎えか?馬鹿犬」

 

やばい。

このままだと、また2人の世界にいっちまう。

 

「ポッポ〜(ジャブラ〜VV)」

 

いつもいつもルッチの相手ばっかじゃズルい。

ましてや、今日は5年ぶりなのだ。

 

「お〜、ハットリじゃねェか!元気してたか」(頭撫で撫で)

「クルッポ〜(会えなくて寂しかった〜)」(すりすりと頭擦りつけ)

「てめェ…馬鹿犬!ハットリを返せ!!」

「んァ?ハットリ、ルッチああ言ってっけど」

「ポッポポポ〜!(絶対ヤだ!)」

「ハットリ…戻ってこい!(このバカ鳥〜)」

「クルッポッポ〜(ふんっ!いつもルッチばっかイチャついてるじゃん!)」

 

だんだんルッチが殺気立っていく。

それでも、ハットリは強気にジャブラの服の中に潜り込んだ!

 

「はは!くすぐってェ」

「ポッポ〜(ジャブラ!ジャブラ!!)」

 

あんまりムカついて、ルッチはジャブラの服の膨らみに向かって技を放つ。

…つまりは、ハットリに向かって。

「嵐脚!」

「うぉ!紙絵!!」

さすが六式使い、ギリギリでかわすジャブラ。

 

「危ねェな…ハットリに当たったらどーすんだよ!!」

「くるっぽ〜(ジャブラは傷モノになったらどーすんだ、馬鹿猫!!)」

「……焼き鳥が食いたい気分でな」

「てめェ…マジふざけんなよ!?ハットリは食用じゃねェ!!」

「ポッポ〜!(何でオマエに食われきゃならないんだ!冗談じゃない)」

「行くぞ、ハットリ」

「ポー(ジャブラーvv)」

 

大事そうにジャブラに抱えられて、ハットリはご満悦。

それでも、ジャブラに気付かれぬよう後ろを向いた。

 

「ポッポ〜(ふん!ジャブラは僕のだもん!)」

 

そのまま、べ〜とベロを出して挑発したものだから。

広間はその後、ルッチが暴れて散々だったとか。

 

合掌

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ハトジャブです。

一度やってみたかった!!

ハットリ最強伝説☆

何てったって、ルッチの道力のうち3800はハットリの力だと思ってますから。

 

あぁ、ルッチファンの方!石投げないで〜!!

 


拍手C 見惚れる

 

 

ジャブラのうなじは本当に綺麗だ。

同じ男のものとは思えない。

 

「何見てんだよ!」

「……別に…」

 

髪を結い上げながら、ジャブラは半眼で俺を睨む。

ここで見惚れていたなどと言っては、また機嫌が悪くなる。

だからごまかそうとしたのだが、どうやら失敗したらしい。

半眼のまま俺をじ〜と見ている。

 

「別に、たいしたことじゃない」

「何だよ…」

「オマエに見惚れていただけだ」

「っ!!!!?」

 

仕方ないので正直に答えると、ジャブラの顔がこれ以上ないくらい赤面する。

それに合わせて、うなじまで朱に染まるのだ。

いつまでも恥じらいを捨てきれないところが可愛くて。

それがまた、堪らない色気になるのは反則だ。

おかげで、クールな俺のイメージは台無し。

 

なけなしの理性で、なんとか襲うのを止めているのだけれど。

 

「頼むから、あんま見んな!」

「何故?」

「〜っ!は…恥ずかしいだろ!!」

 

そう言いながら、ぷいと横を向く。

本当に、こいつはどうしてくれようか。

全力で俺を誘っているおうにしか思えない。

 

だから…

 

ちぅ…っ

先刻まで見惚れていたうなじに、朱の痕を散らす。

 

「てめ…何してっ!?」

「いや、旨そうだったんでな」

「!!!?」

 

狼狽してたじろぐ姿も変わらない。

全部が俺の好みなのだ。

 

 

本当はこのまま持ち帰りたかったんだけれど。

今日は互いに任務もあるから、ここまでが限界。

 

「続きは…今夜な」

 

それでも、ジャブラの耳元にこう囁くことは忘れなかった。

 

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ルチジャブです。

前のハトジャブで散々だったんで、ちょっとオイシク☆

 

ギャグじゃないと、ウチのルッチとことん鬼畜だなぁ…

(↑最近気がついた)

これで、ルッチは仕事の間ジャブラのことで頭いっぱいだったりするんだよ、きっと。

で、ジャブラもルッチの台詞頭いっぱいなんだよ、きっと。


拍手お礼SS 第2弾です。
今回はきちんとタイトルありますよ!!
スパジャブ・キジジャブ・ハトジャブ・ルチジャブと趣味丸出しな方向で(爆)
特に、ハットリは超お気に入りです!
いっそ、ルッチからジャブラを奪ってしまえばいいさ!!

ちなみに、ピーマン食べられない長官とか萌え…
ヘタレが際立つし(笑)