どうする俺、どうするっっ!?

なんてライフ○ードのオダ○゛リを丸ごとパクったような勢いで。

死ぬほど悩みながら、ルッチは横で伸びをしているジャブラを横目で見た。

 

 

 

 

 

パニック★ぱにっくB

 

 

 

 

 

「ぎゃはは!歯ごたえのねェ奴らだなァ、おい」

「………」←どうやって食事に誘おうか考えている

「んだよ、んな顔で睨まなくってもいいだ狼牙!!」

「………っ!な、何か言ったか?」←考えに考えすぎて、気がつかなかった

「てめェ…やっぱ嫌な野郎だなっ!!」

「べ、別に貴様に好かれたくなんかないがな」

「…っっ!!」

 

さて、そんでもってここは美食の町プッチのとある場所。

政府と懇意にしているこの町の高官に敵対するものの組織だそうで。

はじめはルッチと一緒だと聞いて死ぬほど文句を言っていたジャブラなのだが。

 

『いいかげんにしないと簀巻にして乗せるわよ?』

 

額に青筋の立ったカリファのそれはそれは美しい笑顔とドスの効いた声に滝汗になり。

脱兎のごとくルッチの首根っこを捕まえて乗車したというわけ。

そんでもって、だ。

長官はルッチとジャブラなら2日で終わると踏んだ仕事であるのだが。

恋するオトコを侮ってはいけなかった。

その情熱は本来、ルッチが煩わしいと思う情報収集すらも楽しいと思わせて。

あっさりとアジトを見つけ、あっさりと奇襲が成功して…。

現在に至るという訳だ。

とはいえ、その“濃いする(誤字にあらず)オトコ”はかなりターゲットの高感度を落としていた。

何せ海列車の中では妄想するのに忙しくてジャブラをガチ無視。

今の会話は半分以上うわの空状態。

この状態で好感度を上げろというのはかなりのむちゃぶりなのである。

……当事者はそのミスに全く気付いてはいないが。

 

「ったくよォ…わァったっての、任務すんだし帰りてェんだろ?」

「……は??」

「そりゃオマエなら任務すんで遊ぶとかしないだ狼しな!」

「!!!!」

 

おおっと、これはマズい。

どうやら今までの態度やらなにやらで、ルッチは帰りたがっていると思い込んでいるジャブラ。

ここからデート(?)なるものに挑戦したいルッチにとっては手痛い展開だ。

 

「…どぉした?」

「そ、そんなに急ぐな、バカヤロウ!」

「今のタイミングでバカっつわれてもなァ…」

「いや…その…」

「???」

「別に食事ぐらいしていこうかと」

「あぁ、オマエもそーゆー日あんのな、んじゃこっから別行動…」

「オマエ……俺と食いに行くんじゃ不満か!?」

「は??一緒に行くのか!?」

「いや、だから、たまにはいいだろ、たまには」

「ぎゃはは!ルッチのくせに何焦ってんだァ?」

「焦るか!とにかく腹がへったんだ!行くぞ!!」

 

などと、長い長い道のりを経て。

ジャブラと食事に行く流れにもってくることに成功した。

ジャブラの手首を服の上から掴むと、つかつかと目的地へ向かう。

 

はてさて、どんなことになるのやら。

 

 

 

場所は変わってコチラはエニエス・ロビー。

 

「ん〜そろそろあいつら情報ゲットした頃かァ?」

「セクハラです」

「話しかけるのもアウトっ!?」

「…先ほどルッチから“任務を終えた”と」

「はァ!?今朝着いたんじゃねェの?」

「甘いのぉ、長官…ルッチの本気はそんなもんじゃよ」

「本気を出す原動力に問題はあるがな」

「そう言わないのブルーノ、どーせ誘うのすら苦労してると思うから」

「そうなのか?」

 

「何せこの私に向かって“軽い発言は慎め、バカヤロウ”って暴言吐くほどのお馬鹿さんですもの」(極上スマイル)

 

(う、うわァ…勇気あるなァ、ルッチのやつ)

(カリファを怒らせると怖いのぉ…)

(俺、もうちょっとフォローすべきだったな、アレ)

 

こっちでも波乱の予感ですね!(親指ブッ立て)

 

 

To bo continued…

 

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ルッチ「……な、なぜか悪寒を感じる」(ブルブル)

ジャブラ「なんか唇紫だぞ…」(焦)

ルッチ「いや、何でもねェ…行くぞ」(でも滝汗)

ジャブラ「無理すんなって……」

ルッチ「いや、平気だ」(でも真っ青)

ジャブラ「………しょーがねェなァ…さっさと食って宿とるぞ!!」

ルッチ「は?」

ジャブラ「しょーがねーだろ、さっさと帰りたくてもこの状態じゃ困るわ!!

ハイ、決定!」(びし!っと指差し)

ルッチ「そ、そうだな!不本意だがなっ!!」(一気に体温上昇)

ジャブラ「?」(テンションが不思議なルッチに首をかしげる)

 

 

カリファ「…ちっ!復活しやがったわね」(眼鏡クイ!)

 

スパンダム「カリファの周りにドス黒いオーラが…んぐっ!?」(ガタブル)

カク「命が惜しければそこから先は黙っとらんかい」(長官の口抑えて)

ブルーノ「カリファも苦労して育ったからなァ…」(遠い眼)